文鳥をお迎えする前に知っておきたいこと

うちのシルバー文鳥の「ちよさん

2016年11月5日アルバトロス 天王寺店でお迎えをしました。

文鳥さんに快適な生活を送ってもらうためには、危険のない環境や正しい食生活、毎日の水浴びや包丁が欠かせません。こちらでは文鳥の基本的な飼い方や準備するグッズをお伝えします。今回は挿し餌が1日2回になって自分で動けるようになる生後一ヶ月からの~成鳥用~としての案内をします。ヒナ用については後日ご紹介します。

 

必要なグッズを揃えましょう~成鳥用~

文鳥さんを飼うことが決まったら、お迎えの為にあらかじめケージなどを用意しましょう。どんなグッズが必要か、選び方のポイント、レイアウトのポイントなどをご紹介します。グッズを選ぶ時間も楽しいです。

成鳥用の最低限のグッズとケージレイアウト

ケージは文鳥さんにとって自分だけの専用の部屋です。その文鳥さんにとって最も快適な状態に整えてあげるのが飼い主の義務です。必要なグッズやレイアウトは以下の通りとなりますが、ブランコを使わない文鳥さんのケージにブランコを取り付けても邪魔なだけですし、エサ入れをひっくり返す文鳥さんであれば重くてしっかりしている陶器製のエサ入れが必要になります。文鳥さんも人間と同じで好き嫌いがあります。お迎えした文鳥さんの好みやクセを観察して、グッズやレイアウトを臨機応変に変えていきましょう。また、容器の取りやすさや掃除のしやすさなど、飼い主の掃除のしやすさも大切なポイントです。

うちのちよさんのケージの正面からと真上からの写真になります。2017年5月現在、ちよさんをお迎えしてから何度かレイアウトの変更を行いました(主に止まり木の配置場所と水入れ)。

 

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ケージについて

ちよさんのケージには「SANKO イージーホーム クリアバード35WH」を採用しました。

こちらは全面金網の通常のケージと違って前後と上がプラ板になっています。これにはいくつかメリットがあります(デメリットもあります)。

  1. 前後がプラ板のためエサが外に飛び散りにくい!
  2. 前後と上がプラ板のため保温能力が高い!
  3. 観賞時の飼い主の目に優しい!
  4. 写真を撮りやすい!

文鳥さんはじめ、小鳥は結構エサを散らかします。底の深い容器を使っていても結構飛び散ります。ペットショップに立ち寄ると分かると思いますが、小鳥コーナーのケージの周りはエサが飛び散っています。いくらきめ細やかく掃除をしてもすぐ飛び散ります。これについては小鳥のクセなのでご愛嬌です。どうしても飛び散らせたくなかったら飼い主の知恵が必要です。飼い主さんによっては金網に塩ビシートを巻き付けたり、下敷きを張り付けるなどケージの外にエサが飛び散らないよう工夫していますがなんせ見た目がよくないです・・・(気にしないのであればOK)。こちらの「SANKO イージーホーム クリアバード35WH」は前後がプラ板のためエサが飛び散る心配がありません(横から飛び散るのは仕方ありません、ご愛嬌としてみるかシート等を貼って工夫するしかありません)。

また、前後と上のプラ板がケージ内のぬくもりを逃がしません。これは冬の寒い時期に効果を発揮します。文鳥の故郷であるインドネシアは高温多湿の環境です。そのため、成鳥であれば適温は20~25℃、適湿は50~60%トいわれており、成長期である幼鳥から若鳥の時期は適温が25~28℃、適湿は60%以上といわれています。冬は地域によっては室温が一桁になるところもあり、その中文鳥に快適に生活してもらうには十分な保温が必要です。暖房をつけていない時間であれば通常の全面金網のケージであれば、全面塩ビシートや下敷きを貼ったり、ケージを囲うクリアケースを設置してヒーターの熱を保温する必要がありますが、こちらのSANKO イージーホーム クリアバード35WH」であれば横二面のみを保護するだけで保温が可能になります。

そして、ケージの中で生活する文鳥さんを鑑賞するのも楽しい時間です。細かい金網を通して小さな文鳥さんを見るのは意外と目が疲れます。また、写真や動画を撮りたいときに金網が写り込んで邪魔だなと思うかもしれません。しかし、前後と上が透明のプラ板のため、クリアな視界で鑑賞することが出来ますし、写真写りも良いです。

デメリットは金網ケージと比べて耐久性が乏しいのと汚れが目立つことです。前面と上には扉があり、そこから文鳥さんを出したりケージ内の清掃やレイアウト変更が出来るのですが、細かい部分もプラスチックのため、無理に力を入れると壊れます・・・。また、文鳥さんの水浴びによる水しぶきやエサやうんちのよごれがプラ板に付着すると見栄えが悪いです。金網のケージ以上に掃除の手間はかかるかと思います。また、前後が金網でないため止まり木などを追加に設置することはできません。

 

また、金網ケージですと以下のの商品が多くの文鳥さんに愛用されています。値段もお手頃です。

金網ケージですと上記の商品が多くの文鳥さんに愛用されています。値段もお手頃です。

 

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必要なグッズについて

  • エサ入れ

エサ入れは基本的にケージを購入した際に付属品として用意されています。しかし、エサをよく散らかしたりエサ入れをひっくり返してしまう文鳥さんの場合は底の深いエサ入れや陶器製のエサ入れに変えましょう。毎日交換するものなので、前方の扉の前に設置しておくとエサの交換が楽です。また、エサが湿ってしまわないように水浴び器から離して設置しましょう。

 

  • 止まり木

止まり木は基本的にケージを購入した際に付属品として用意されています。文鳥には直径12mmほどの止まり木が最適です。横の金網にまっすぐなものやT字のものなど様々な止まり木が売っていますので、文鳥さんの好みに合わせて設置してください。基本的にはケージの上段と下段につけて移動できるように設置します。また、文鳥さんが羽を伸ばせるようにゆとりをもって設置しましょう。

あと、止まり木は文鳥さんのうんちで汚れます。定期的に熱湯消毒をしましょう。乾かしている間に設置するスペアの止まり木があると文鳥さんには優しいと思います。

 

  • ブランコ

ブランコを揺らすのは文鳥さんの運動になります。上段の止まり木の代わりに設置して乗ってもらえるようにしましょう。種類も豊富ですので、選ぶ楽しさもあります(ただし、文鳥さんに気に入ってもらえるかは相性次第)。

しかし、なかには怖がってブランコに乗らない文鳥さんもいます。逆に邪魔になってしまう場合もあるので、文鳥さんの様子を見ながら臨機応変に設置していきましょう。

 

  • 水浴び器

文鳥には毎日の水浴びが欠かせません。水浴びによって羽毛についた汚れなどを取り除き、体を清潔に保ちます。水浴びの出来ない環境にいると、ストレスで自らの毛を引っ張ってしまったり自分の脚を噛んだりしてしまうようです。毎日水浴びが出来るようにしてあげましょう。全身を使ってダイナミックに水浴びをするので、文鳥さんにとってはいい運動になりますしストレス解消につながります。

水浴び器についてはケージ内に置く陶器製のものもありますが、私はケージ横に設置する水浴び器をおすすめします。ちよさんは「SANKO 小鳥の快適バスタイム」を愛用しています。理由としては、ケージ内に置く水浴び器と比べてケージ横に設置する水浴び器は箱型なのでケージ内へ水が飛び散る量が格段に減ります。また、真下から文鳥さんが水浴びをしている様子がみれるのです・・・!これがもうたまらなくて・・・!激しくお勧めしたいです。水が入り込まないようにエサ入れからは離して設置しましょう。水浴び器は清潔感を保つために毎日水の交換と定期的に熱湯消毒をしましょう。また、水入れには水を入れましょう。「冬などの寒い時期は水は冷たいからお湯がいいのでは」と思われるかもしれませんが、お湯はダメです。文鳥の羽毛には尾脂腺から出る脂でコーティングされて水を弾いていますが、お湯だと脂が溶けてとれてしまい、皮膚まで濡れて体温を奪ってしまいます。冬でも水浴び器には水を入れましょう。寒そうであれば常温の水を用意しましょう。

 

  • 水入れ

水入れは止まり木から飲みやすい位置に設置しましょう。また、エサやウンチがが入り込まないようにエサ入れから離して、上段に設置することをおススメします。水入れを下段に設置していた時はうちのちよさんは何度か水入れにウンチを落とす珍事を起こしていました(笑)

水入れのおすすめは「コバヤシ 抗菌 バナナ水入れ」です。バナナ型の水入れは水の汚れと蒸発を防ぎます。ケージ横の金網に飲み口を挟みこむように設置します。水入れは清潔感を保つために毎日水の交換と定期的に熱湯消毒をしましょう。

 

  • 菜差し・ボレー粉入れ

文鳥さんの健康のためにビタミン・ミネラル・カルシウムを摂るのに最適なボレー粉と青菜入れをご紹介します。ボレー粉入れはボレー粉が湿ってしまわないように水浴び器から離して設置しましょう。菜差しは下段だと青菜を引き抜かれやすいので上段に設置するのがおすすめです。

(以前設置していましたが、ちよさんは食べるのが下手だったのでボレー粉はエサ入れに、青菜は放鳥時に与えています)

 

  • 最高最低温湿度計

ケージ内の温度と湿度をチェックするのに欠かせないアイテムです。私は「クレセル 室内・室外 デジタル温度計 最高・最低温度 時計付き AP-07W」を愛用しています。この温湿度計は本体付近の温度と湿度を計るだけでなく、コードの先端に付いているセンサーでセンサー周りの温度と湿度を同時に計ることが出来ます。センサーには吸盤が付いてあり、これを計測したい箇所にくっつけることが出来ます(吸盤が取り付けられない場合は結束バンド等で固定してしまう手もあります)。また、2ヶ所の最高気温・最低気温、最高湿度・最低湿度を計測できるので、外出中の気温や湿度を見ることが出来ます。それをふまえて寒くなってきたら暖房をとり、熱くなってきたら冷房をとる指標になります。文鳥さんの健康管理に必要なので買っておきましょう。

上の置掛け兼用の最高最低温湿度計を上手く設置するのもアリだと思います。

 

  • ヒーターとサーモスタット(夏以外大活躍の必需品!)

文鳥さんに寒さは命取りです。寒い時期24時間暖房を入れるわけにもいかないご家庭もあると思います。冷えた室内で文鳥を飼うにはヒーターは必需品となります。必ず用意するようにしましょう。また、ヒーターだけでは温度調整は出来ません。ケージ内をあたためすぎると、これも文鳥さんには良くないです。サーモスタットをヒーターにつないでおけば、センサーが音頭を検知し、設定した温度以下であればヒーターに電力を送り、設定した温度以上になればヒーターに電力を送らなくなるので、ケージ内を一定の温度に保つことが出来ます。サーモスタットも用意しておきましょう。

私は上記のヒーターとサーモスタットを愛用しています。理由は多くの文鳥飼いさんからこの組み合わせを支持されていたからです。他のメーカーでもっと安いものもありますが、寒い中突然故障して文鳥さんを命の危険にさらしたくないので、口コミで評判の高いものを選びました。

また、保温電球の上に止まる文鳥さんもいます。ちよさんは保温電球の上に止まって暖をとっていたことがありました。そこで心配になったのが低温やけど・・・。保温電球ってすごく熱いわけではないですが数秒触っているとやけどするんじゃないかと思うくらい皮膚が熱くなります。ちよさんが保温電球に乗ったまま寝落ちして低温やけどになってしまったら・・・と考えたら怖くなって保温電球の上に乗らないように対策をとりました。対策は簡単です、保温電球の上に止まり木を設置したのです(ないとは思うが発火しないよう少し隙間を空けます)。

これを設置したことでちよさんが保温電球の上に止まる危険がなくなりましたし、おすわりテーブルがいい感じに温かくなるのでそこで丸まって落ち着きます。とてもかわいいです・・・。

 

  • ケージにかける布

就寝時にはケージに布をかけて暗くしてあげます。遮光性があり、ヒーターに触れても安全な耐火性のある布がベストです。裁縫が得意な飼い主さんはオリジナルの布を作っているのをよく見かけますが、私は裁縫が苦手なのでおとなしくメーカー製の専用カバーを買いました。

※こちらは上で紹介したケージの大きさに合う私が使っている商品になります。専用カバーを購入する際は、ケージの大きさに合わせて探すようにしましょう。

 

  • キッチンスケール(計量器)

文鳥さんの体重測定は健康管理に必要です。文鳥さんは20~30g台ととても軽いため、0.1gまでわかるキッチンスケールがおすすめです。文鳥さんの体重測定の他にエサを入れる際に正しい一日の量を計る際にも重宝します。

 

  • フルスペクトルライト

文鳥さんにも日光浴は必要です。日光浴をすることでホルモンバランスを整えることができ、体内でビタミンD3を生成することができます。ビタミンD3は骨の健康維持に必要です。日光浴については直射日光を当てる必要はありません。気候の良い時に窓を開けてあげればビタミンD3の生成に必要なUV-Bという紫外線は反射して室内に入ってくるので、無理に外に出す必要はありません。しかし、天気の悪い日や寒い冬場は窓を開けることが困難になります。しかし、UV-Bは窓ガラスを通過してきません。寒い時期に無理に窓を開けて寒い思いをさせるのは心配です。そこで、太陽光と同じ光を出すフルスペクトルライトを使います。私は「マルカン スパイラルライト SLB-20」を使用しています。

このフルスペクトルライトを使うことで天気の悪い日や寒い冬場、太陽光が入ってこない環境でも文鳥さんに太陽光と同じ光を浴びさせることができます。日の出と日の入に合わせてON/OFFすることが望ましいです。もし飼い主が日の出より早く出勤したり、夜遅くまで家に帰れない環境であれば、時間を設定すると自動的にON/OFFしてくれるタイマーコンセントを設置することをおすすめします(手動でのON/OFFの忘れっぽい人にもおすすめです!)。私は「パナソニック(Panasonic) 24時間くりかえしタイマー WH3301WP」を使用しています。他のメーカーと比べて値は張りますが、時間がズレるという報告が少ないようにみれます。私の使っているものは正確に動作しています。

 

  • キャリー

小型のケージのようなつくりで、動物病院に連れて行くときなどに使います。

私は上記のキャリーを購入しました。理由はかわいくてオシャレだから(笑)また、止まり木・エサ入れ・シーツなど設置可能で、前方に扉が付いているので獣医さんの診察の際もスムーズに文鳥さんを取り出すことが可能だったため、このキャリーを買ってよかったと思っています。また、キャリーで移動の際は外が見えると文鳥さんは怖がってしまいまいますし、冬はキャリー内が寒くなってしまうのでキャリーに合うカバーかバッグを探しておきましょう。

 

グッズについては「必要になったらあとで買えばいいや」と思われるかもしれませんが、文鳥さんによっては成長してから新しいものをみると警戒して使ってくれないとの声があります。何に対しても好奇心旺盛な学習期である幼鳥期にグッズを慣れさせておくと成鳥になっても怖がることなく使ってくれます。そのため、お迎えする前にケージと一緒に揃えてしまうのが良いかなと思います。おもちゃについても同様です。

文鳥さんをお迎えする前にあらかじめケージをはじめ文鳥グッズを準備することで、飼い主としての自覚が育まれます。また、考える時間も楽しいです。これからお迎えするかわいい文鳥さんのために質の良い環境を整えてあげてください。
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紹介した商品まとめ

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ABOUTこの記事をかいた人

大阪府在住2羽と1匹の可愛いペットを飼うアラサー。 中小企業の経理で勤務。ブラック企業経験あり。 このブログでは私がこれまでに経験したことから今後経験していくこと、雑多な小技、飼わせていただいてるうさぎさん猫ちゃんのとても愛らしい姿、そして趣味のボウリングを多めにわかりやすくお届けしていく予定です。