自分が住んでいる自治体にに登録する印鑑である「実印」は、不動産や自動車の購入や賃貸マンションを借りる契約など、多額の金銭を伴う取り引きなど、人生でも重要な局面で利用する、とっても大切な印鑑です。
そんな大切な実印を作成するにあたって、今回は「実印をフルネームにするべき理由」について説明していきます。
苗字だけ・名前だけの実印を作ることは可能です。
通常、実印を作成し印鑑登録をする際にフルネームでなければいけないという規定はありません。
しかしながら、トラブル予防策として、フルネームでの登録をオススメします。
「印鑑登録されたんだし安心でしょ!?」「フルネームで作るとブサイクになりそう」など思うかもしれません。それでも、可能であれば実印はフルネームにするべきだと思っています。その理由を下記にまとめてみました。
複製・悪用されるリスク回避
近年の技術では鍵同様、印影から、印鑑を複製することは技術的に簡単になってきていますので、文字数は出来るだけ多く、しかも複雑であればあるほど、複製の難易度はあがります。
パスワードで英数字に大文字と小文字を組み合わせた方が、より強固なパスワードになるようなイメージで良いかと思います。
家族間での間違いを回避
もし家族みんなが苗字だけの実印を持っていたらどうでしょう。
印鑑の素材や色が違うなら間違えにくいとは思いますが、素材も色も同じであれば容易に間違えてしまうでしょう。
また、「みんな同じ苗字の実印だし、どれを使っても大丈夫でしょ」と思い、自分のものではない実印を使ってしまうことはありませんか?しかし、実印を使うケースでは大抵『印鑑登録証明書』の提出が必要になってきます。
そこで、同じ苗字の実印とはいえ、若干の個体差が生じているならどうでしょう。もちろん自分の実印じゃないとわかると改めて用意しなくてはならないので無駄な時間を要してしまいますね。フルネームの実印にすることで、家族間での使い間違いを防げますし、テキトーな考えを持つことがなくなります。
女性だってフルネーム推奨
よく、女性の場合は、結婚すると苗字が変わることがあるので、名前だけの実印を作成するといったケースを耳にすることがありますが、先に説明したことをを理由として、なるべくなら女性もフルネームでつくることをオススメします。
今ではネット通販で実印を安く購入できる時代ですので、結婚後に苗字が変わった場合に、新しいフルネームの実印を用意する方が、リスク回避になり安全です。
ちなみに、女性に多いですが名前に漢字がない方がいるでしょう。
もちろん実印ではひらがなの名前でも印鑑登録は可能ですので安心してください。
逆に本名は漢字だけどひらがなの方がかわいいからひらがなで実印を作りたい!!なんて考える方、いるんじゃないでしょうか?しかし、これについては自治体によってはOKだったりNGだったりまちまちです。気になる方はお住まいの自治体に問い合わせてください。
ちなみに、住民票に記載されてある本名がひらがななのに、実印を漢字で作りたい場合は、諦めましょう。実印は、「名前と同じ」である必要があるため、住民票に記載されていない漢字を使った実印の登録は認められておりません。
逆に本名は漢字だけど実印がひらがなでもOKなのは、住民票の名前にふりがなでひらがなが記載されてあるからかもしれませんね。
ちなみにひらがなの名前での印鑑作成はセキュリティを考慮し、印相体のような複雑な書体を用いて、さらに可能であれば複製のしにくい手彫りの作成がおすすめです。
文字数のバランスを気にされる方も多いですが・・・
3文字や5文字など奇数の文字数ではフルネームの実印を作りにくいとバランスを気にされる方も多いでしょう。しかし、3文字、5文字でも印影や書体などをうまく使う為、バランスよく作成することが可能です。
フルネームの実印の見本は、一般的に漢字4文字で見本になっているので奇数の方は気になりますが、どのような形になるのかを店舗で一度確認してみて、どうしても気に入らないのであれば、その時に姓のみ、名前のみの印鑑を検討すると良いでしょう。
私もフルネームは漢字三文字なので、違和感あるなーと思ってましたが、毎日使うようなものでもないし、違和感があってもセキュリティのしっかりしたフルネームがいいなと思い、フルネームで作りました。何度か使用しているうちに違和感はなくなるんじゃないかと思っています。
ネット通販では、印影のプレビューサービスを提供している店舗は多く、自身の文字を入力することで仕上がり具合を確認できますので、気になる方は印影プレビューサービスを上手に活用しましょう。
実印は自分だけのオリジナルの印鑑!
実印は普通に生活していたら使う機会がかなり少ないため、実印作成なんて恐らく一生に一度の機会だと思いますし、一生おつきあいする実印ですから、なおさら「ちゃんと知って」作る事が大切です。マイカーを買う、マイホームを買う、それくらいのビッグイベントなんだと、そんな心意気を大切にしていただきたいと思うのです。
実印は自分だけのオリジナルの印鑑なので、先で説明したように、親子・夫婦で共有する事ができません。
また、実印を銀行印や認印と併用することは防犯上お勧めできません。必ず用途に分けて作りましょう。
だからこそ、「一生もの」を意識してしっかりとした実印用の印鑑を用意したいものですね。
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