2017年5月、ビットコインの価格の急騰により世界中で注目を集まています。日本でも連日ニュースで取り上げられるほどに。
ビットコインを通貨として認めている国なら、現地通貨と同じように食料雑貨や衣服を買うことができます。ビットコインは完全な仮想通貨(デジタル通貨)のため、ポケットやカバンに実際のビットコインを入れて持ち歩くということはありません。
ビットコイン『仮想通貨』とは
ビットコインとは何か、ひとことで言えば「仮想通貨」です。「仮想」の「通貨」です。円やドルなどと同じ「お金」です。「お金」なので、円やドルのように通貨の単位が存在します。ビットコインの単位は、BTC(ビーティーシー) と表記されます。1円や1ドルのように、1BTC(1ビットコイン)と、数えることができます。
しかし、「仮想」ということから分かる通り、円やドルとは違って、手にとって目に見える姿形が存在しません。大きく「B」と書いてあるコインが存在するわけではないのです。ビットコインは、「仮想」の「通貨」です。
仮想通貨としてイメージしやすいのは、オンラインゲーム内の通貨です。円やドルを支払って、ゲーム内で使われている通貨を手に入れれば、そのゲーム内で使われている通貨が「使える」ゲーム内のお店で、アイテムを買うことができます。ゲーム内でのみ使える、仮想の通貨です。
他にも、特定の Web サイトでのみで使える仮想通貨も存在します。利用登録の際に1,000円で1,000ポイントを購入し、その1,000ポイントで有料サービスを購入するというしくみを利用している Web サイトが存在します。そのポイントが「使える」Web サイト内でのみ有効な、仮想の通貨です。
ビットコインも似ています。ビットコインを手に入れることができれば、ビットコインが「使える」所で物やサービスを買うことができます。
ビットコインは何が違うのか
先の例で紹介したような仮想通貨とビットコインは、何が違うのでしょうか。実は、存在している理由が全く違うのです。
特定のゲームや Web サイト内でのみ使える仮想通貨は、企業単位で作られており、利用者を囲い込むことによって仮想通貨の運営主体(=ゲームや Web サイトの運営会社)が利益を上げることを目標としています。
一方のビットコインは、国家単位で運営されている円やドルと同じく、経済活動を円滑に進めるために作られた仮想通貨なのです。
ビットコインは、世界中で日常生活に「使える」ようにすることを目指して作られています。仮想の通貨なので紙幣や硬貨は存在しませんが、代わりにパソコンやスマートフォンをお財布代わりにして、物の売買が実現できるようにつくられています。
まだまだ発展途上ではありますが、円やドル以上に利便性が高く、安定し、世界中で利用できる次世代の通貨をめざして作られた仮想通貨なのです。
ビットコインのメリット
ビットコインは国家や企業が関与していないので、例えば個人間の送金においては、次のようなメリットが存在します。
- 個人間で文字通り「直接」送金できる
- 手数料が無料か格安
- 監視や制限が存在しない
1. 個人間で文字通り「直接」送金ができる
一般的な通貨で送金を行う際には、銀行などを仲介する必要があります。しかし、ビットコインの場合には、個人間が直接支払うことができます。ビットコインを使うメリットとして、直接会って財布からお金を出して支払うのと同じように、ビットコインを使えば直接相手にお金を支払うことができるのです。
2. 手数料が無料か格安
仲介する組織が存在しないので、基本的には手数料を払う必要がありません。これは個人間の少額な支払いにおいては、非常に重要な特徴です。銀行送金でも、クレジットカード支払いでも、一定の手数料が存在します。そのため、少額の商品の売買が難しくなったり、ビジネスの利益率が下がったりします。
ビットコインは、その最大のメリットとも言える直接送金のしくみのおかげで、従来の手数料の概念を覆した決済を実現するのです。
3. 制限が存在しない
ビットコインでの決済は銀行を経由した決済では無いので、煩わしい手続きや制限が存在しません。お金の流通が、より自由に行えるようになります。
また国によって通貨の単位が異なるといった特徴もありませんので、ビットコインを使えば、世界中で同じ通貨が利用できるというメリットがあります。そのためにはもっとビットコインが広まって、ビットコインでの支払いを受け付けるお店が増える必要がありますが、いまでもすでにビットコインでの決済が可能なお店は世界中に存在します。
ビットコインの課題
もちろん、円やドルでの決済がそうであるように、ビットコインでの決済でも、双方がビットコインによる支払いを受け付けている事が必須となります。ビットコインという通貨が「通じる」間柄でなければ、決済はできないのです。
円やドルと違ってまだまだ普及の初期段階にあるビットコインにおいて、これは非常に大きな課題です。
ビットコインの仕組み
ビットコインで何ができるのか
ビットコインは仮想であるというだけで、通常の通貨と同じように使えるお金の一種だと言えます。
ビットコインを使えば、通常の通貨と同じく、物やサービスの対価として支払いを実行できます。
円やドルのような通貨と違う事としては、ビットコインでの支払いは電子的に行う必要があるという事です。
ビットコインでは電子的に決済を行うため、インターネット経由で送金することができます。例えば地球の裏側にいる遠く離れた相手にでも、あるいは目の前にいる人にでも、短時間でビットコインを送金できるのです。
円やドルとの決定的な違い
ビットコインは、通貨を管理する「中央銀行」が存在しておりません。
円やドルと同じような通貨なのに、どこの国も、企業も、ビットコインの発行・流通には関与していないのです。
ビットコインは誰が管理しているの?
国家や企業が管理していない通貨なんて、常識的に考えれば、野ざらしにされたリスクの塊でしかありません。誰かが勝手に通貨を大量に発行してその通貨の大金持ちになることができてしまえば、通貨の信用は失われます。そんな不安定な通貨は流通しないでしょう。
ビットコインは、中央での管理を行わない代わりに、コンピューターのネットワークを利用して通貨を管理しています。
ビットコインの流通の整合性を保証するためにコンピューターじょうで記録されていきます。コンピューター上での可視化された記録のおかげで、通貨の偽造や二重払いなどを防止することができます。
誰がビットコインをつくったのか
ビットコインは、2008年10月に、Satoshi Nakamotoと名乗る人物がインターネット上に投稿した論文によって、提唱されました。
それからわずか3カ月後、2009年1月には、ビットコインの理論を実現するためのソフトウェアがオープンソースで開発され、公開されました。そしてすぐに、ビットコインの最初の取引が行われています。開発者や、この時からビットコインを所有している人たちは、膨大な価値を持ったビットコインを所有していると言われています。
それからおよそ1年後の2010年2月に、ビットコイン両替ができる最初の取引所が誕生しました。そして同年5月、はじめて現実社会でビットコインを使った決済が行われています。
ビットコインのことを詳しく知りたい人はこちらへ!
BitBiteCoin.com代表の 篠原 裕幸 氏がbitFlyer.jp に寄稿した以下の記事でビットコインについて詳しく掲載されています。興味のある方は一読ください。
注目しているビットコイン関連銘柄
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(株)テリロジー [3356] – 東証JQS
(株)VOYAGE GROUP[3688] – 東証1部
(株)ロックオン [3690] – マザーズ
(株)セレス [3696] – 東証1部
(株)インターネットイニシアティブ [3774] – 東証1部
GMOペイメントゲートウェイ(株) [3769] – 東証1部
(株)メタップス [6172] – マザーズ
トレイダーズホールディングス(株) [8704] – 東証JQS
(株)マネーパートナーズグループ [8732] – 東証1部
GMOインターネット(株)[9449] – 東証1部
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