以前我が家にはジョイントマットが敷き詰められていました。
我が家の天使の樹くんが下半身のふらつきを起こしていて、フローリングでは歩行がままならない状態が続いていたり転んだりが頻発していたので、クッション性の高いジョイントマットを敷き詰めていました。おかげで樹くんには良い効果をもたらしたのですが・・・
上の子の喜助くん、ジョイントマットの端っこを噛みちぎる案件。
なんで食べちゃうのかな!?!?しっかり連結させていたのに爪でひっぺはがして角っこをアニアニ。噛みちぎられた破片が散乱していました。
そんな事件が起きたのでジョイントマットは撤去したのですが・・・
猫はジョイントマットを誤飲しやすい動物?
ジョイントマット噛みちぎり事件の翌日、犯人の喜助くんの食欲がないのが気になりました。普段は自分のごはんに加え樹くんのごはんを強奪するほど(止めますけど)の大食漢です。なのに10gもごはんをたべない小食ぶりだったのです。
どうしたのかなーと観察していたのですが、なにやら苦しそうな様子。時折苦しそうな顔をしながら口からベロを出しながらクチャクチャしているのです。まさかと思い口を開けて中を確認してみたのですが、その時は何も確認されず、ただ指を強く噛まれました(内出血、マネしないように)。
翌日起きたらトイレの近くにジョイントマットのかけらを発見。なんでや?と思ったのですが、そのジョイントマットには液体が。これは胃液???
確認している横に喜助くんが現れ、目の前で吐きました。少しのごはんと胃液と一緒にまたジョイントマットが。やっぱり君だったのか!!
猫飼いさんはご存知の通り、猫ちゃんは何でも口に入れたがる動物です。
うちの喜助くんは過去にはうさぎ用の牧草や段ボール、雑誌や処方箋の袋などなんでも噛みたがる困った子で、我が家では喜助くんに噛まれそうなものは箱にしまうことをルール付けしていました。理由は誤飲を防ぐため。このように危機管理はしていたつもりだったのですが、ジョイントマットを誤飲させてしまった私は飼い主失格かもしれませんね・・・。
実は猫ちゃんがジョイントマットを誤飲するケースはよくあることなのだそうです。なぜでしょう?
ジョイントマットは通常正方形のクッションの四方がギザギザしています。ここを連結させて広げていくのがジョイントマットです。
ジョイントマットは厚さが1cm以上のものが多くてクッション性が高く、赤ちゃんやペットのいる家庭では重宝されていると思います。実際に樹くんの件で助けられたジョイントマットですが、誤飲の危険性の高い商品でもあるのです。こんな大きなものをどう誤飲するのか?
上で綴ってきた通り、四方にあるギザギザを噛みちぎって誤飲してしまうのです。このギザギザ、意外ともろいです。少し切れ目が入るとすぐにちぎれちゃうんです。
さて、誤飲してしまったらどのような影響が起こるのか。大きく4つに分けて説明していきます。
誤飲で起こりうる症状
ウンチと一緒に出てくる
お尻から出てくるパターン、これが一番安心です。安心とはいえ異物が肛門から出てくるのは心配ですよね・・・。
ちなみにこのパターンが一番多いです。誤飲してからウンチで出てくるのには1~2日かかるといわれています。
吐いて出てくる
口から胃に流れる過程、胃から腸に流れる過程で逆流して吐いて出すパターン。これもよくあります。喜助くんはこのパターンでした。
誤飲してから吐いて出てくるのには当日から長くて1年後と大きくバラつきがあるようです。異物がずっといに居座ることもあるんだとか。
誤飲したものをすべて吐いてくれたら安心ですが、その過程で喉を痛めたりなんてことも。また、最悪なパターンとしては喉に詰まらせることも。
喉に詰まる
かなり危険なパターンです。
喉に詰まると窒息なんて事態が起きかねないので、誤飲が確認されたらなるべく早く動物病院に連れていきましょう。
自分で応急処置をやって更に悪化させてしまうケースもあるようです。愛する我が子が喉を詰まらせたら気が動転して正しい処置ができるはずがありません。すぐに動物病院に連れていってプロに任せましょう。
腸に詰まる
こちらもかなり危険なパターンです。
腸まで流れて詰まってしまうと腸閉塞を起こす可能性があり、ウンチが出なくなります。こうなった場合取り除く手術が必要になります。誤飲後ウンチが出なくなったら危険なサインです。なるべく早く動物病院に連れていきましょう。
誤飲を防ぐ・誤飲に備える
ではどのようにしたら誤飲は防げるのでしょうか?また、不幸にも誤飲してしまった場合に備えてどのような準備が必要なのでしょうか?
誤飲しそうなものを把握する
我が家にあるもので誤飲されそうなものを把握する必要があります。
口に入りそうなものは全て誤飲対象だと思ってください。また大きなものでも噛みきれそうなものも誤飲対象です。
誤飲しそうなものは保管する
誤飲しそうなものの中には生活必需品だってあるでしょう。我が子の手の届かないところに保管しましょう。
徹底的に排除する
今回の事件で誤飲されそうなものはなるべく買わない・置かない・あれば排除するということを痛感しました。ジョイントマットは全て捨てました。
ちなみにジョイントマットの代わりにオフィスなどに使われるタイルカーペットを敷き詰めました。なるべく分厚いものを。ジョイントマットよりクッション性は劣りますが、滑り止めにはなりますし、噛むようなことがなくなったので安心しています。
最寄りの動物病院を数件確認しておく
万が一に備えて最寄りの動物病院の場所と診察時間はチェックしておきましょう。1軒だけだと心もとないので休診日が被っていない動物病院を複数チェックしておきましょう。また、夜間救急を受け付けてくれる動物病院があるかをチェックしておくと更に安心です。
ペット保険に加入する
誤飲したらまずは検査が必要になります。エコーやレントゲン、CTスキャンやMRIなど検査だけでもお金がかかります。
異物を取り除くとなると手術が必要になります。手術となると10万円以上は覚悟しなければなりません。急にそんな大金用意できないよ・・・という人はぜひともペット保険に加入することをオススメします。
ペット保険に入ることで通院費や手術代の半額以上を補償してくれるので家計にも安心です。
ただし、保険会社によっては誤飲による医療費は補償の対象外になるものも。加入の際は対象外になる項目には注意して確認しましょう。
ちなみに私はアニコム損保の「どうぶつ健保ふぁみりぃ」に加入しています。
まとめ
うちの喜助くんは自力でどうにかしてくれたので大事には至らず済みました。よかった・・・。
猫ちゃんによって誤飲しない子もいればしやすい子だっています。飼い主が誤飲させまいと気を付けていてもまさかのものを誤飲してしまうこともあります。そんなことが起これば通院は必要になりますし場合によっては手術なんてことも・・・。そうなると多額のお金が必要になります。
実際にうちの子が誤飲してしまって通院を余儀なくされましたが、ペット保険に加入していたおかげで医療費を抑えることができて家計にも精神衛生上にもよいです。何も起きないのが一番ですが、万が一に備えて考える必要があるなと身をもって知りました。
もし飼い猫ちゃんがなんでも噛みたがる癖があるようでしたらいつか誤飲を起こすかもと注意しておきましょう。誤飲につながるものを出さない・動物病院を調べる・;ペット保険に加入するなど様々な対策をとって万が一が起きた場合でもスムーズに対処できるようにしておきましょう。