猫ちゃんの瞳って綺麗ですよね・・・。ビー玉よりも宝石よりも美しい・・・。
そんな美しい瞳を脅かす「白内障」とはどんな病気なのか、実例をもとに解説していきます。
うちの猫が白内障に!?
我が家の天使である樹くん、今までに色んな症状が出て現在も治療中です。
慢性的な下痢・消化不良・血便・風邪・咳・下半身のふらつき・急性腎不全(入院)と様々な症状と闘っている樹くんに更なる症状が・・・。
脚の踏み外しが多くなったことやおもちゃに対して反応が薄いなと思い、よーく瞳を観察したら右目が少し濁っていて・・・かかりつけの動物病院に連れていきました。
「白内障の可能性が高いですね。後日しっかりと検査をしましょう。」
詳しい検査は後日となりました(専門医との日程調整の為)。
数日しか経ってないのに瞳の濁りは増していました・・・。
後日朝一番に病院に預けて瞳の精密検査をしてもらったのですが
「やはり白内障でした。進行が進んでいて成熟期に入っています。」
(´Д⊂ヽ
現在闘病中です。
白内障とはどんな病気?
白内障とは、水晶体が濁る病気のことをいいます。
水晶体は、ほぼ透明なラグビーボールの様な形をしていて、外から入ってきた光を屈折させて網膜に像を写す、カメラのレンズのような役割で、物を見るために非常に重要な組織です。
レンズが濁ってしまうので視界が奪われ、以前に比べて慎重に歩くようになった、人と視線が合わなくなった、物や壁にぶつかるようになったりします。
猫が白内障になってしまう原因は?
白内障は水晶体内に存在するタンパク質が異常変異して濁ってしまうものです。
猫の白内障は、先天性や遺伝性によるものや、猫同士のケンカや事故などで水晶体が傷つくことによって引き起こされます。
猫が白内障にかかってしまうことは非常に稀と言われています。ヒトの白内障は老化から来ることが多いですが、猫の場合は幼い時期に発症することもあります(体験談)。
猫の白内障はどう治す?治療法は?
初期~未熟段階では目薬による点眼療法もしくは内服薬で白内障の改善を目指していきます。ただし完治させることはできないようです。
また、成熟段階まで進むとでは点眼療法での改善は非常に難しいため、外科手術を行うことになります。
白内障の治療は、濁った水晶体を取り出し、新たに人工のレンズを挿入する方法が一般的となっています。
白内障を放っておくと・・・
白内障の症状は日々悪化していきます。また、白内障を放置すると恐ろしいことが起こる場合も・・・。
白内障が進行すると水晶体はだんだん膨らんできます。すると眼球内の水が排出される下水口が狭くなります。この下水口が完全にふさがると眼圧が一気に上昇します。これが急性緑内障発作です。目が飛び出したように見えることもあります。
緑内障発作を起こすと頭痛・眼痛・吐き気などの症状に襲われ、緊急手術が必要ですし、最悪失明してしまいます。失明したらもう二度と元には戻りませんし、一生緑内障管理のための検査や治療を受け続けなければなりません。
白内障にかかってしまったら治療が必要なのです。
猫の白内障の予防法は?
外傷による要因では、同居猫の激しいケンカを阻止する、放し飼いを避ける、部屋の整理整頓をして事故に注意するなどあります。ただし確実な予防法はありません。
一番の予防法は毎日愛する猫様の瞳をチェックすることです。そうすれば少しでも濁っているなと感じたらすぐに受診することが可能ですから。
子猫や既に持病のある猫が白内障にかかったら
我が家の天使である樹くんは成長が著しく遅くて見た目は子猫、下半身がふらつく症状を持っていて、精密検査をしても原因不明の悪い意味でレアな身体をしています。
そのためか、外科手術を積極的に行うことができません。
なぜなら、子猫体型の樹くんが外科手術によって人工のレンズを入れたとして、その後大きく成長したら瞳も大きくなります。その時レンズがずれてしまう可能性があるのです。
また、1500g(生後8ヶ月)に加えて病気がちな虚弱な身体が麻酔に耐えてくれるのか・・・こっちのほうが不安でした。
とはいえ成熟期まで進行してしまったので外科手術は不可避、あとは先生と樹くんを信じるのみ。
なので、樹くんには白内障を治すべく外科手術を受けてもらいます。術後落ち着いたら経過をブログに掲載していきます。
毎日のスキンシップが愛猫を救うかもしれない
私は毎日「もっと早く気づいてあげたら・・・」と後悔しています。毎日見ているのにもかかわらず初期に気づけなかった、それほどわかりづらい病気ということを身をもって知りました。
もしあなたの愛猫ちゃんがまだ白内障にかかっていないのであれば、これから一層愛猫ちゃんの瞳を観察してあげてください。